2011年02月19日

残業時間を切捨てる

 たとえ1分でも残業をすれば基本的には残業ですね。ですから、超過分の賃金を残業時間に応じて支給しないといけません。国の通達によって、1ヶ月の残業時間の合計に1時間未満の端数があったときは、30分未満を切捨て、30分以上を繰り上げて計算しても、労働基準法違反として取り扱わないことになっています。この通達は、1ヶ月の合計の計算方法を示したもので、日々の残業時間については1分単位で計算することを前提としています。ですから、残業代請求で日々の残業時間をキリの良い時間に切り捨てることは認められていません。ですので、分単位で残業させると以上のような取扱いになってしまって面倒です。

 でも、本来残業というのは会社の命令によって行わせるものですから、その時々の状況に応じて、時間を指定して残業をさせれば、1分単位で計算しなくても良くなります。ですけど、アメリカから来た企業で有名なハンバーガーチェーンでは、分単位で時間計算をしている事で知られています。ですから、残業の申請なども分単位で行なっています。実際には、就業規則に残業をする時は上司の指示命令又は承認を得なければならないとして、運用もこれに沿って行うのが適当ではないでしょうか。

posted by 残業代を回収する at 21:16| 労働条件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月05日

サービス残業を分類する

労働基準監督署では、サービス残業の形態を幾つかに分類しているようですね。自己申告規制型として、正確な残業時間を申告させないなど、建前としては自己申告制を採用していながら、一定時間以上の残業代請求を申告しないよう圧力を掛けたり、残業代請求をしにくい雰囲気を作ったりして、サービス残業が発生する。また、上限設定型は一定時間以上は残業手当を支給しないように、1ヶ月30時間までといった残業時間の上限を決めて、上限を超えた残業については残業代請求しても残業手当を支給しないのです。それに、定額型は正確な残業時間に対応しないで、毎月定額の残業手当を支払っていて、定額の残業手当に相当する残業時間を超えて残業しても、それ以上の残業手当は支払わない。下限設定型は一定時間に達しない残業時間は切り捨てで、1日30分未満の残業時間は切り捨てる等、一定の時間に満たない残業時間は切り捨てて、残業手当を支給しない。

それ以外には振替休日未消化型で振替休日が未消化の上、割増賃金を支給しないで、振替休日によって休日出勤をさせたにもかかわらず振替休日を与えていない。その上、休日出勤に対する割増賃金を支払わないのです。また、年俸制組み込み型で年俸制で残業手当込みと説明して、残業手当込みの年俸とし、残業代請求に相当する金額がハッキリしていない。残業代請求に相当する金額が明確であっても、定額の残業手当に相当する残業時間を超えて残業しても差額を支払わない。法不適合型は法律に違反して、管理監督者の範囲を広げ、所定の手続きを踏まずに変形労働時間制を導入しているなどです。
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2011年01月18日

教員の1割、月80時間以上の残業で過労死ラインに

愛知県教育委員会が調査したところによると、2010年4〜6月に県立学校に勤める約1万1千人のうち、国が過労死の危険ラインとする月80時間超の残業をしていた割合が13%にも及んだようです。
残業が多い一般の企業に務めている人からするとたったの80時間と思うかもしれませんが、国が定めている過労死のリスクがあるとする基準が月80時間となっているようです。

asahi.com:教員の1割、残業が過労死ライン 月80時間超、愛知県

記事内では、実際には宿題を持ち帰るなどして自宅でも仕事していることを考えると、より厳しい状態になっているのではないかという推測も語られています。

いずれにせよどれくらいの残業が発生していて、働き手に負荷がどれくらいかかっているのかを正確に把握しようとする試みはいい流れだと思います。あとは人を増やすのか、業務を減らすのか、それとも効率を改善することで現状の人数のまま残業時間を減らすのかなど、人数についてもより具体的に踏み込んで検討していければなおよいですね。

企業側が自らこのような試みをすることはあまりないと思うので、第三者機関が定期的に調べるような仕組みを大手企業に義務づけるのがいいかもしれません。
posted by 残業代を回収する at 11:00| ブラック企業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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